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低学年の算数の文章題の教え方(3)
ご家庭でできる、低学年のお子さんへの算数の文章題の教え方をお伝えしています。
教え方(1)(2)を読んでいない方は、そちらを先にお読みください。
算数の問題文を読み終わったら、お子さんに問題の内容について質問してみましょう。
保護者:どんなお話だった?
子ども:・・・
保護者:聞かれているのはどんなこと?
子ども:・・・
この会話のように、お子さんが文章題の内容を理解していない場合は、どうすればいいでしょうか。
一番良いのは具体物を使って、お子さんの目の前で説明することです。
この場合は、「あめ」が問題文に登場するので、実際に飴を用意します。
飴がない場合は、同じ種類で飴の個数と同じ分だけ用意できる物(半具体物)で代用します。例えば、同じ形、同じ大きさ、同じ色の積み木などです。
用意できたら、問題文をゆっくり読みながら、問題文に書いてある通りに具体物(半具体物)を操作します。ここでも「ゆっくり」がポイントです。間をとって、お子さんに考える時間を作ってあげましょう。
お子さんの前で具体物を動かしながら2,3度説明したら、今度はお子さんにさせてみてください。
「お母さんと同じようにやってみて」と伝えるといいでしょう。
例に出した問題では、「ゆいちゃんに2こあげた」というところがポイントになります。「2こあげる」ことにより、「2こ少なくなる、減る」というのが、お子さんが目で見て分かることが大切です。
実際に子どもが自分で具体物(半具体物)を動かして納得できると、「少なくなる、減る」ときは「ひき算」をするというがスムーズに理解できると思います。
低学年のうちは、まだ抽象的な思考力が育っていないので、できるだけ具体物か半具体物を使って説明するのがよいでしょう。
問題の中にりんごが出てきたら、お子さんの前にりんごを並べて説明するのが理想ですが、タイミングよくりんごがあるとは限りませんし、個数が多くなってしまうと揃えるのは不可能です。
そう考えると、ご家庭に算数用の積み木を用意しておくのがいいと思います。
保護者の方の説明の仕方も、回数を重ねていくと上達してきます。はじめはぎこちなくでも大丈夫ですので、お子さんと楽しみながら取り組んでください。