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2023-09-05 09:00:00

数とト・モ・ダ・チになる(2)

 

数とト・モ・ダ・チになる(1)の続きです。(1)を読んでいない方は、先にお読みください。

 

算数では数を扱います。数式を立てたり、計算したり、数の性質を使いこなしたりして問題を解きます。それにもかかわらず、生徒の多くは、“数と友だち”になっていません。サッカーボールと友だちになっていない子どもが、自分の意志通りにボールをコントロールできないように、数と友だちになっていない子は、算数の勉強も思い通りに進められません。

 

では、数と友だちになるとはどういうことでしょうか。漫画の<シーン1>では、サッカーボールと友だちになっている翼くんのボールさばきの様子が描かれていますが、数と友だちになったかどうかは計算力を見ればわかります。

 

キャプテン翼 小学生編 第1巻65ページ.png

 

 

高学年になると、桁数の多いかけ算やわり算を習いますが、計算力がないと、間違いの多さやスピードの遅さが目立ちます。桁数の多い計算をパーツに分解してみると、5+81467×6=4223÷8=27のような、小学3年生までに習った計算で成り立っていることがわかります。小数の計算も、計算の進め方は整数の計算と同じですので、計算力不足の根本は、小学低学年までの熟達度の低さにあります。特にくり上がるたし算、くり下がるひき算、あまりのあるわり算の計算を苦手にしている生徒が多くなっています。

 

計算は「速く」「正確に」計算できることが大切です。速さについては、84のような計算を1秒以内でできるスピードです。しかがって、100ます計算では100秒以内(140秒以内)を目指します。計算が速い生徒は115秒くらいでできるようになります。速くできても間違いが多くては意味がありませんので、正確さも計算力の大事な要素です。100ます計算では、11点で100点(満点)を合格点とします。

 

数とト・モ・ダ・チになる(3)へ続く。