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2023-11-02 09:00:00

【今日の寺子屋の風景】  頭にイメージを入れてあげる

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長さや面積、重さなどの単位を覚えるのが苦手な生徒が毎年います。

なかなか覚えられない原因は、数字だけで覚えようとするからです。

そのため、授業では必ず具体的なイメージを使って覚えるように指導しています。

 

今日の授業では、1a(アール)100㎡について、一緒に学習した生徒がいました。

 

私「基本になる単位の面積は、必ず正方形の面積で考えるんだよ。正方形ってどんな図形だっけ?」

生徒「えっとー、四角い形」

私「そうだね。ぜんぶの辺の長さが同じ四角形だよね」(正方形を書いて見せる)

 

私「1aは、1辺が10mの正方形の面積のことだよ。10mってどのくらいの長さだと思う?」

生徒「えっとー、そこのパソコンくらいまで」(3mくらい先)

私が1mの定規を取り出し、測ろうとすると・・・

生徒「あっ、10mなんかないや」

 

私「10mってさ、学校のプールの横の長さくらいだよ。イメージできる?」

生徒「うん」

私「プールの縦の長さは25mだけど、横の長さ、あれが10mなんだよ」

生徒「ふ~ん」

私「面積が1aの正方形は、プールの横の長さが1辺の長さになった正方形だよ」(正方形の1辺に10m、プールの横の長さと同じ、と書き込む)

私「1辺が10mの正方形の大きさ、イメージできた?」

生徒「うん」

 

私「正方形の面積はどうやって求めるんだっけ?」

生徒「この長さ×この長さ」(正方形の辺を指さしながら)

私「そうだね。正方形の面積は1辺×1辺で求められるから、10×10で面積は100㎡になるよね」

生徒「そっかー」

私「だから1a=100㎡になるよね」

 

 

こんなやり取りをしながら、授業を進めていきます。

 

このように説明してあげると、

「プールの横の長さ」=「10m」

「1a」=「1辺が10mの正方形の面積」=「10×10=100㎡」

 

生徒の頭の中に「プールの横の長さ」というイメージを入れてあげることで、理解が深まり、忘れづらくなるのです。