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【今日の寺子屋】 小学2年生 分数は難しい(1)
小学2年生で、初めて分数を習います。
教科書にはこのように載っています。
「もとの大きさを同じように2つに分けた1つ分を、もとの大きさの二分の一といい、1/2とかきます。」
大人が読めば、それ以外に的確な説明は思いつきません。
しかし、分数を学ぶのは2年生です。
かけ算くくをようやく覚えたばかりの子どもたちです。
簡単に理解できることではありません。
分数の単元は、はじめは多くの生徒の頭の中が???でいっぱいになります。
難しい内容ですが、学習は最初に習う時が最も大事でなので、教える方もていねいに説明します。
この単元は時間をかけて教えるべき内容です。
習い始めに間違った考えを身につけてしまうと、それがずっと続いてしまい、後で修正するのが大変になります。
高学年になると分数が苦手な生徒が増えてきますが、もとを辿っていくと、2年生や3年生で学んだ分数の理解が不十分なことに原因があるように思います。
小学2年生の教科書では、分数の単元はわずか6ページしかありませんが、You-Youスクールでは、時間をかけてていねいに教えます。
分数の単元は、テキストだけではなかなか理解できないので、生徒の前で紙やテープをハサミで切って1/2にして見せます。
片方を大きく、もう片方を小さく切って、この分け方では1/2にはならないことを説明します。
更に「1/2にする」ことと「半分にする」が同じ意味で使われることにも触れます。
次は生徒に紙とハサミを渡して、生徒にも1/2を作ってもらいます。自分で作ってみることで、子どもの理解は深まります。
こうして、生徒と1対1でやり取りしながら、生徒の頭の中の?を1つ1つ無くしていきます。
ほとんどの場合、ここまでで、1こまの授業が終わってしまいます。
子どもたちがはじめて出合う概念を理解していく過程は、近くで見ていて何とも楽しいものです。
次回に続きます。