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2023-11-15 09:00:00
【今日の寺子屋】 小学2年生 分数は難しい(2)
前回は、はじめて分数を学ぶ小学2年生の授業をお伝えしました。
分数というのは、1つのものをいくつかに等分したうちのいくつ分かを表す数です。
はじめは、できるだけ身近なものを同じ大きさに分けることで、分数に慣れることが大切です。
子どもの好きなもの、ピザやりんごなど目で見てわかりやすいものを等分するといいでしょう。
もう少し手軽に、子ども自身が何度も分けられる色紙や紙テープなどを使って、等分する感覚を身につけましょう。
小学2年生では、1/2、1/3、1/4など、分子が1(1つ分)になる分数を扱います。
今日はその続きです。
1/2や1/3の意味を理解した子どもたちは、今度は目の前にある数量を1/2の大きさにしたり、1/3の大きさにします。
この学習のポイントは、同じ数ずつ分けることです。
子どもたちは次のような問題にチャレンジします。
「・・・・・・」(6このドット)
「6この1/2の大きさはなんこでしょう。」
子どもは、あまり時間をかけずに1/2の大きさに分けることができます。
でも「15このドットを1/3の大きさにする」などのように、
少し多い数を1/3にするとなると、苦戦する子が増えてきます。
テキストに書いてあるドットを分けるのが難しい場合には、
小さなブロックや積み木を15個用意して、
自分の手で操作しながら1/3の大きさに分けていきます。
子どもが分からないからといってすぐに教えてしまうのではなく、
少しの時間でも「ああでもない、こうでもない」と、
考えさせることが大切です。
この1/2や1/3の大きさにする考えは、やがて3年生で学ぶ「わり算」の素地を作る学習でもあります。
また次回に続きます。