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学習は読むことから始まる② (内容を読み取る)
今日は前回の続き、ニ段階目のお話です。
音読練習の成果も出てきて、随分とスムーズに読めるようになってきたのに、こんなお悩みはありませんか?
うちの子、スムーズに読めるようになってきたのに、内容がわかってない!
いったい、どうして⁉︎
保護者の方にとっては、とても不思議に感じることだと思います。
スムーズに読めるのに、内容がわかっていない原因は大きく3つ考えられます。
①言葉の意味を知らない。
そもそも、言葉の意味を知らなければ、文の意味はわかりません。
学年問わず、語彙力のない子が多くなってきた印象があります。
解決方法
保護者が子どもに言葉の意味を確認してみて、わからない言葉があったら辞書を引いたり、保護者が教えたりしてみましょう。
②イメージ力が弱い。またはイメージする力がない。
言葉の意味はわかっていても、それを想像するのが難しい場合があります。
まずイメージ力が弱いというのは、まだイメージすることに慣れていないため、読むことと同時にイメージができないことがあります。高学年の子にも見られます。
解決方法(1)
この場合は、読点までゆっくり読ませて、子どもに「どういう意味?」「何て書いてある?」などと確認してあげましょう。
「読むこと=イメージすること」というのが、わかるようになれば、読みながらだんだん理解できるようになってきます。
解決方法(2)
低学年でイメージ力がまだ育っていない場合は、子どもと一緒にゆっくりと文節ごとに、または読点まで読んで、その内容を説明してあげてください。
絵心がある方でしたら、簡単なイラストを描いてあげるのもいいでしょう。
③興味がない
子どもは興味のないことには、能動的に取り組みません。
幼児期のうちは、好きな本、興味のある本をたくさん読んでほしいと思います。
でも小学校に上がると、そうは言ってられませんね。興味のある本だけでなく、色々な本を読めるようになってほしいですよね。
長年、読書指導をしていて気づくことは、子どもたちは食わず嫌いなところがあるということです。読んでないのに、この本は面白そうじゃない、この本は自分には合わない、と決めつけていることが結構あります。
解決方法
そこで、活用したいのが教科書です。
興味のない本を自分から手に取るのは難しいものです。
興味のない本よりも教科書の方が、手に取りやすいのではないでしょうか。
教科書は音読練習をするのにも適しています。
国語の教科書は、長い作品は一部分が掲載されているだけなので、興味のない本を丸々1冊読む必要もありません。そういう意味では、ハードルが低くなっています。
またジャンルも幅広く載っているので、関心のない作品をずっと読むこともありません。
教科書は、関心が持てない作品ばかりではないので、バランスもいいのではないでしょうか。
はじめは関心がなくても、読んでみると面白さに気づくことがあります。関心のない文章にも少し触れてみて、読書の世界が広がっていくといいですね。
ぜひお試しください。