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徳川家康の遺訓
You-Youスクールあすみが丘の授業には、子どもを本好きにする「読むとくメソッド®読書の森」という授業があります。
11月10日のブログでは、NHKの大河ドラマ「どうする家康」の話題にからめて、「読むとくメソッド®読書の森」の課題図書になっている松本清張さんが書いた『徳川家康』(講談社火の鳥文庫)をご紹介しました。
そして昨日は、ついに今年の大河ドラマ「どうする家康」がラストを迎えました。
個人的には北川景子さんの素晴らしい演技力が印象に残りました。
徳川家康は大坂の陣の翌年になくなりますが、亡くなる前に後継者へ教えを残しています。
すでにご存じの方も多いと思いますが、この教えがとても印象深いのでご紹介します。
人の一生は重荷を負て遠き道をゆくか如し
いそくへからず
不自由を常と思へばふそく無し
こころに望み起こらば困窮したる時を思ひ出すヘし
堪忍ハ無事長久の基いかりハ敵と思ヘ
勝事はかり知りて負くる事志らされハ害其身にいたる
お乃れを責て人をせむるな
及ばざるハ過ぎたるよりまされり
慶長九年卯月家康
人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。
急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、怒りは敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。
足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。
(湖南市教育ネットより)
あの徳川家康でさえ、人生は思い通りにならないものだと感じていたのでしょうか。
人生において、自分を律することが何よりも大切だと伝えたかったのでしょう。
家康が亡くなって400年以上経ちますが、人の一生は変わりませんね。