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2024-01-15 10:00:00
冬期講習で子どもたちに教えた百人一首 (2)
今日も冬期講習で説明した「小倉百人一首」の続きです。
まずは7番目の歌のエピソードから。
七番歌
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも 安倍仲麿
阿倍仲麻呂は、17歳で中国(唐)に留学した秀才です。唐の皇帝玄宗に仕え、重用されました。30数年後に帰国しようとしましたが、暴風雨のため帰国できず、中国で亡くなってしまいます。この歌は、故郷を偲んで詠んだ有名な歌です。
八番歌
わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり 喜撰法師
平安時代なので、「都のたつみ」の「都」とは京都こと。「たつみ」は、十二支で表す「たつみ(辰巳)」の方角で南東のこと。
したがって、「都のたつみ」は「京都の南東」という意味。
授業では、子どもたちが分かりやすいように、十二支と方位組み合わせたものを手作りして、みんなで方位の確認をしました。
次の講習は春期講習です。
次回もしっかり準備をして、子どもたちが楽しく学べるようにしていきます。