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成績が上がる生徒の前兆
【今日の寺子屋の風景】 頭にイメージを入れてあげる
長さや面積、重さなどの単位を覚えるのが苦手な生徒が毎年います。
なかなか覚えられない原因は、数字だけで覚えようとするからです。
そのため、授業では必ず具体的なイメージを使って覚えるように指導しています。
今日の授業では、1a(アール)=100㎡について、一緒に学習した生徒がいました。
私「基本になる単位の面積は、必ず正方形の面積で考えるんだよ。正方形ってどんな図形だっけ?」
生徒「えっとー、四角い形」
私「そうだね。ぜんぶの辺の長さが同じ四角形だよね」(正方形を書いて見せる)
私「1aは、1辺が10mの正方形の面積のことだよ。10mってどのくらいの長さだと思う?」
生徒「えっとー、そこのパソコンくらいまで」(3mくらい先)
私が1mの定規を取り出し、測ろうとすると・・・
生徒「あっ、10mなんかないや」
私「10mってさ、学校のプールの横の長さくらいだよ。イメージできる?」
生徒「うん」
私「プールの縦の長さは25mだけど、横の長さ、あれが10mなんだよ」
生徒「ふ~ん」
私「面積が1aの正方形は、プールの横の長さが1辺の長さになった正方形だよ」(正方形の1辺に10m、プールの横の長さと同じ、と書き込む)
私「1辺が10mの正方形の大きさ、イメージできた?」
生徒「うん」
私「正方形の面積はどうやって求めるんだっけ?」
生徒「この長さ×この長さ」(正方形の辺を指さしながら)
私「そうだね。正方形の面積は1辺×1辺で求められるから、10×10で面積は100㎡になるよね」
生徒「そっかー」
私「だから1a=100㎡になるよね」
こんなやり取りをしながら、授業を進めていきます。
このように説明してあげると、
「プールの横の長さ」=「10m」
「1a」=「1辺が10mの正方形の面積」=「10×10=100㎡」
生徒の頭の中に「プールの横の長さ」というイメージを入れてあげることで、理解が深まり、忘れづらくなるのです。
【今日の寺子屋の風景】 異学年で学び合う良さ
先日、小学4年生のAさんが国語の授業で、「つなぎ言葉(接続語)」のまとめの勉強をしていた時のことです。
4年生にとっては接続語による抽象化や具体化の理解は難しく、苦労する生徒が多いところです。
しかし接続語は、論理の鍵になる重要な言葉のですので、You-You スクールでは早い時期から扱うようにしています。
(生徒によっては小学1年生から学びます)
その日のAさんは、接続語のまとめの学習だったので文章の内容も難しく、かなり苦労していました。
「これ、私も大変だった!でも、あとで大事になるからがんばって!」
その言葉で再びやる気に火がついたAさん。
Bさん、ありがとう!!
Bさんの言葉の通り、接続語は文章読解に取り組むときにとても大事になります。
You-Youスクールでは、異学年が同じ空間で勉強しているので、時には先生の言葉よりも、学年が上の友だちからの言葉の方が生徒の心に届く場合があります。
こうした友だち同士の関わり合いは、異学年で学ぶ良い面の1つだと考えています。
鉛筆の音が心地いい
You-Youスクールあすみが丘は、少人数制の個別指導学習塾です。生徒はわからないところや初めて学ぶところを、先生に聞きに来ます。
授業中、教室内は生徒と先生のやり取りの声が、あちらこちらで聞こえてきます。
ところが授業中に数回、先生に質問に来る生徒が誰もいない時間帯が訪れます。すると、室内は生徒が鉛筆を走らせる音とBGMのクラシック音楽しか聞こえてきません。
私は、この時間がとても好きです。鉛筆を走らせる音は、生徒が一生懸命に考え、思考を深めている証だからです。そしてその時間、その空間がとても心地よいのです。教室内の全員が集中して勉強している空間は、何か特別な波動が出ているのかもしれませんね。