毎日更新ブログ(平日)
鈴木健二さん、ありがとうございました
元NHKアナウンサーの鈴木健二さんがお亡くなりになりました。
わたしは子どものころに鈴木健二さんが司会をされていた「クイズ面白ゼミナール」をよく見ていました。大変人気のある番組で、たしか最高視聴率は40%を上回っていたと記憶しています。
番組の冒頭で鈴木さんの「知るは楽しみなりと申しまして、知識をたくさん持つことは人生を楽しくしてくれるものでございます。私は当ゼミナールの主任教授でございます」という決まり文句でスタートしていたことを覚えています。
何といっても印象深かったのが、鈴木さんの記憶力です。毎回10組ほどいたゲストそれぞれに、クイズの答えの蘊蓄(うんちく)を何も見ないでよどみなく説明していました。
私は、鈴木健二さんがお書きになった「気くばりのすすめ」(講談社文庫)、「男が40代にやっておくべきこと」(新潮文庫)、「男が20代にやっておくべきこと」(新潮文庫)の3冊を読んだことがあります。「気くばりのすすめ」は400万部を超えるベストセラーになりました。
中でも最初の2冊を読んだのは中学生の時です。
「気くばりのすすめ」はまだいいとして、「男が40代にやっておくべきこと」をなぜ中学生が読んだのか不思議ですよね。
実は当時通っていた塾の国語の先生が「絶対に読んでおいた方がいい」と薦めてくださったので、中学生の私たちも読むことになったのです。
たぶんその先生ご自身が、30代から40代だったのだと思います。
だからといって、中学生に薦めるとは・・・。
とてもユニークな先生でした。
そんなエピソードもあって、鈴木健二さんの訃報を耳にして、私は中学生のころを懐かしみながら色々なことを思い出していました。
鈴木健二さんのご冥福をお祈りいたします。
娘の入学式
花冷え
春期講習の最終日です
文学の名作に挑む!
『小田原熱海間に、軽便鉄道敷設の工事が始まったのは、良平の八つの年だった。』
この一文で始まる文学作品をご存じでしょうか? ご存じの方は文学通の方ですね。
この作品は、芥川龍之介の『トロッコ』です。主人公の8歳の良平は、作業員とトロッコを押して遠くまで来ましたが、突然一人で夕闇の中を帰ることになります。これは、その時の良平の心情を描いた作品です。芥川龍之介が二十歳の時に、わずか一晩で書いたと言われています。
中学生の春期講習では、ある生徒は『トロッコ』に、またある生徒は夏目漱石の『坊ちゃん』に挑んでいます。
普通、国語の問題集は、作品中の一場面が読解問題に使用されていますが、その一部分を読むだけでは、作者がその作品で本当に伝えたかったことを理解することはできません。
You-Youスクールでは、時間に少し余裕がある講習のときに、1つの文学作品を初めから終わりまですべて読解する「名作チャレンジ!」をおこなっています。