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本を1冊丸ごと読む
国語の教科書や問題集に載っている文章は、その作品の全文を掲載しているわけではなく、多くはある一部分を切り取ったところだけが載っています。そのため、掲載されている文章だけでは、作者や筆者が本当に伝えたいことが分かりません。
You-Youスクールあすみが丘では、「読書の森」という授業を20年ほどおこなっています。「読書の森」では、本を1冊丸ごと読みます。
例えば、夏目漱石が書いた「ぼっちゃん」をすべて読んだことはありますか?
「ぼっちゃん」という本の名前は知っている人は多いかもしれませんが、初めから終わりまですべてを読んだことがある人は、それほど多くはないと思います。「坊ちゃん」は今から100年以上前の明治時代の後期に書かれた作品なので、その内容は現在とは色々なことが違っています。小学生にはちょっと難しい内容かもしれませんが、想像力を使ってイメージしながら読んでみてほしいです。
100年前と現在の違いや共通点に気づくと面白いかもしれません。
また、あなたの身近にも坊ちゃんのように正義感の強い人がいるかもしれませんね。
「坊ちゃん」は日本を代表する作品ですので、1度は子どもたちに読んでほしいです。
数とト・モ・ダ・チになる(4)
数とト・モ・ダ・チになる(3)の続きです。(1)(2)(3)を読んでいない方は、先にお読みください。
現在、100ます計算のたし算をやり始めて1か月ほど経ちました。残念ながら夏期講習中は時間が取れずできなかったのですが、早くも目標タイム、目標点をクリアした生徒が出始めています。目標タイムは1分40秒、目標点は100点です。
目標に達した生徒は、次のひき算に入りました。
まだ目標に届いていない生徒も、タイムが短くなってきました。タイムを1分以上短縮した生徒もいます。家庭学習でも取り組んでくる生徒は、目に見えて良くなっています。100ます計算は、練習した分だけ成果が上がるので、生徒が自分の練習の成果を認識しやすいのが特長です。そのため、はじめのうちは家庭学習で取り組まなかった生徒も、練習した分だけ結果が出ることを体験すると、家庭でも自ら取り組むようになってきます。
小学3年生以下の生徒は、50ます計算に取り組み始めました。
ます計算の成果については、またご紹介します。
数とト・モ・ダ・チになる(3)
数とト・モ・ダ・チになる(2)の続きです。(1)(2)を読んでいない方は、先にお読みください。
計算力がつき数と友だちになってくると、数の性質もだんだんと身についてきます。数の性質とは、その数が持っている特徴です。例えば36の場合、36がどんな数でわり切れるか(約数)、どんな数の積で表せるか(約数同士の積⇒1×36、2×18、3×12、4×9、6×6)、また2つ以上の数について同時に考える場合は、両方(すべて)の数に共通する性質は何か(偶数・奇数、公約数、最大公約数、公倍数、最小公倍数など)ということが、自然に見えてくるようになります。これが、数に対するセンスになります。
計算では、36×25 は 9×(4×25)=9×100 = 900のように筆算をせず、暗算で瞬時に工夫して求められるようになります。分数を小数に直す(5/8=0.625)、分数の約分する(36/54=2/3)、異分母同士の分数を通分する(5/12と7/15の通分は25/60と28/60)など、こうした計算も素早く正確にできるようになります。
そして、小学生のうちに数と友だちになると、中学の数学もつまずくことはありません。
先ほど例に挙げた36×25 は62×52=(6×5)2=302=900のように累乗の計算に変形することもできます。また、X2-10X-56=(X+4)(X-14)のように因数分解の数や文字の組み合わせを瞬時に見つけられたりするなど、数や式をスムーズに変形する能力や感覚が養われてきます。
こうした、数に対するセンスは、算数、数学を学んでいく上でとても大きな武器になります。
数と友だちになっていないと、このような式の変形にかなりの時間がかかり、学習進度が遅くなってしまいます。
小学低学年で習う計算の習熟度が、やがて中学の数学にも影響を及ぼしてくるので、できるだけ早く習熟度を高めていきたいと考えています。
数とト・モ・ダ・チになる(4)へ続く。
公立・私立中高 個別進学相談会 スクールフェア2023
今年も進学イベント「スクールフェア」が開催されます。
千葉県内でおこなわれる今年最後の進学イベントです。まだ志望校が決まっていない受験生や、どの学校を志望するか迷っている受験生は必ず参加しましょう!
日時・・・10月1日(日) 11:00~16:30
会場・・・神田外語大学
参加される場合は、事前にWEBサイトよりお申し込みが必要です!
詳細につきましては、下記のスクールフェア2023の案内をご覧ください。
スクールフェア2023 リーフレット.pdf (1.04MB)
数とト・モ・ダ・チになる(2)
数とト・モ・ダ・チになる(1)の続きです。(1)を読んでいない方は、先にお読みください。
算数では数を扱います。数式を立てたり、計算したり、数の性質を使いこなしたりして問題を解きます。それにもかかわらず、生徒の多くは、“数と友だち”になっていません。サッカーボールと友だちになっていない子どもが、自分の意志通りにボールをコントロールできないように、数と友だちになっていない子は、算数の勉強も思い通りに進められません。
では、数と友だちになるとはどういうことでしょうか。漫画の<シーン1>では、サッカーボールと友だちになっている翼くんのボールさばきの様子が描かれていますが、数と友だちになったかどうかは計算力を見ればわかります。
高学年になると、桁数の多いかけ算やわり算を習いますが、計算力がないと、間違いの多さやスピードの遅さが目立ちます。桁数の多い計算をパーツに分解してみると、5+8や14-6、7×6=42、23÷8=2…7のような、小学3年生までに習った計算で成り立っていることがわかります。小数の計算も、計算の進め方は整数の計算と同じですので、計算力不足の根本は、小学低学年までの熟達度の低さにあります。特にくり上がるたし算、くり下がるひき算、あまりのあるわり算の計算を苦手にしている生徒が多くなっています。
計算は「速く」「正確に」計算できることが大切です。速さについては、8+4のような計算を1秒以内でできるスピードです。しかがって、100ます計算では100秒以内(1分40秒以内)を目指します。計算が速い生徒は1分15秒くらいでできるようになります。速くできても間違いが多くては意味がありませんので、正確さも計算力の大事な要素です。100ます計算では、1問1点で100点(満点)を合格点とします。
数とト・モ・ダ・チになる(3)へ続く。