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使いこなせる言葉を増やす
上⇔下 右⇔左 内⇔外 男⇔女
これらは反対語です。
強い⇔弱い 長い⇔短い 重い⇔軽い
行く⇔来る 勝つ⇔負ける 出る⇔入る
これらも反対語です。
はじめの反対語は名詞です。次は形容詞、その次は動詞の反対語です。
学力の土台になる力は、語彙力です。
語彙力があるとは、単に知っている言葉が多いことをいうのではありません。様々な場面で相応しい言葉を使いこなせる力を語彙力があると言います。
語彙力を高めるために効果的なのは、反対語の学習です。言葉を無闇に覚えようとしても、なかなか覚えられません。
しかし反対語は対になっているので意味も掴みやすく、言葉を1つずつ覚えるよりも、忘れ辛くなります。
You-Youスクールの夏期講習では、反対語の学習に取り組んでいます。反対語の関係にある2つの言葉を使って短作文を書いています。
使いこなす力をつけるための練習です。
先ほどの「勝つ⇔負ける」の反対語の場合は、
きのう、お母さんと妹の3人でじゃんけんをしました。わたしはお母さんには勝ちましたが、妹には負けてしまいました。
言葉は丸暗記しようとしても、覚えられるものではありません。たとえその場では覚えられたとしても、次の日には忘れてしまいます。
10個の言葉を丸暗記するよりも、1つの言葉を使いこなせる言葉にした方が効果的だと考えています。
日本国憲法前文
You-Youスクールあすみが丘では、毎年夏期講習で、小学4年生以上に取り組んでもらっていることがあります。
それは、「日本国憲法 前文」の暗唱です。前文すべての暗唱はハードルが高いので、初めの1文のみを扱っています。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
この1文には、「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」という、日本国憲法の3つの基本理念が宣言されています。この短い文からは、日本国憲法を作成した人たちの強くて明確な想いを感じ取ることができます。
子どもたちには、そうした想いに触れることで、平和について考えてほしいと願っています。
低学年の算数の文章題の教え方(3)
ご家庭でできる、低学年のお子さんへの算数の文章題の教え方をお伝えしています。
教え方(1)(2)を読んでいない方は、そちらを先にお読みください。
算数の問題文を読み終わったら、お子さんに問題の内容について質問してみましょう。
保護者:どんなお話だった?
子ども:・・・
保護者:聞かれているのはどんなこと?
子ども:・・・
この会話のように、お子さんが文章題の内容を理解していない場合は、どうすればいいでしょうか。
一番良いのは具体物を使って、お子さんの目の前で説明することです。
この場合は、「あめ」が問題文に登場するので、実際に飴を用意します。
飴がない場合は、同じ種類で飴の個数と同じ分だけ用意できる物(半具体物)で代用します。例えば、同じ形、同じ大きさ、同じ色の積み木などです。
用意できたら、問題文をゆっくり読みながら、問題文に書いてある通りに具体物(半具体物)を操作します。ここでも「ゆっくり」がポイントです。間をとって、お子さんに考える時間を作ってあげましょう。
お子さんの前で具体物を動かしながら2,3度説明したら、今度はお子さんにさせてみてください。
「お母さんと同じようにやってみて」と伝えるといいでしょう。
例に出した問題では、「ゆいちゃんに2こあげた」というところがポイントになります。「2こあげる」ことにより、「2こ少なくなる、減る」というのが、お子さんが目で見て分かることが大切です。
実際に子どもが自分で具体物(半具体物)を動かして納得できると、「少なくなる、減る」ときは「ひき算」をするというがスムーズに理解できると思います。
低学年のうちは、まだ抽象的な思考力が育っていないので、できるだけ具体物か半具体物を使って説明するのがよいでしょう。
問題の中にりんごが出てきたら、お子さんの前にりんごを並べて説明するのが理想ですが、タイミングよくりんごがあるとは限りませんし、個数が多くなってしまうと揃えるのは不可能です。
そう考えると、ご家庭に算数用の積み木を用意しておくのがいいと思います。
保護者の方の説明の仕方も、回数を重ねていくと上達してきます。はじめはぎこちなくでも大丈夫ですので、お子さんと楽しみながら取り組んでください。
低学年の算数の文章題の教え方(2)
ご家庭でできる、低学年のお子さんへの算数の文章題の教え方をお伝えしています。
教え方(1)を読んでいない方は、そちらを先にお読みください。
お子さんが問題文を「ゆっくり」「3回」読んだら、どんなお話なのか、問題文の内容について質問してみましょう。
保護者:どんなお話だった?
子ども:たろうくんがあめを8こもってて、ゆいちゃんに2こあげた。
保護者:そうだね。それで、聞かれているのはどんなこと?
子ども:のこりはなんこって
保護者:たろうくんの残りのあめの数について聞かれてるね。
ゆいちゃんにあめを2こあげると、たろうくんのあめは増えるのかな?減るのかな?
子ども:へっちゃう。
保護者:減るときは、何算にするんだっけ?
子ども:ひき算
こんなにスムーズに会話が進むようでしたら、間違いなくお子さんは自分の力で解くことができます!
ここまでの手助けで、かなり多くの子が問題の内容を理解し、自分で式が立てられるようになります。
低学年の算数の文章題の教え方(1)
低学年のお子さんを持つ保護者の方からよく質問されるのが、算数の文章題の教え方についてです。
ご家庭で教えるときのポイントをまとめましたので、参考にしてください。
お子さんが算数の文章題がわからないと言ってきた場合には、次のように対応してみてください。
まず、問題文を読みます。基本的には、お子さんが読んでください。
ゆっくり、3回読みましょう。
文章題が苦手な子は、正しく問題文を読んでいない場合がほとんどです。
また、1回読んだだけでは、内容はよくわからないので、必ず3回以上読むようにしましょう。
問題文を読むときのポイントは、「ゆっくり」と「3回」です。
これだけでも、かなり多くの子が問題の内容を理解できます!
理解できると、「自分で解く」と言って、問題をやってしまうでしょう。
いかに多くの子が、ちゃんと問題文を読んでいないか。読んでるつもりでも、しっかり読んでいないのです。
問題文を読むのが大変なお子さんは、保護者の方がゆっくり3回読んであげましょう。