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人生は敗者復活です
夏の高校野球が終わりました
昨年の優勝校仙台育英が、今年も決勝に進み、慶應高校と対戦しました。
私は仕事のため、残念ながら生中継で試合を見ることができず、試合全体の雰囲気を知ることはできませんでした。
夜、いくつかのスポーツ番組で、断片的に試合を見ることしかできませんでした。
私は、高校野球は試合内容よりも、球場の雰囲気に魅力を感じています。大学野球やプロ野球とも違う、他のスポーツとも違う、高校野球が持つあの独特の雰囲気が好きです。
汗と土煙の中で泥臭く懸命にプレーする姿と、白球を追いかける高校生の爽やかな笑顔や生き生きとした姿の対比に、何とも言えない魅力を感じています。
試合は慶應高校が終始リードし、107年ぶりに優勝しました。王者を圧倒した試合運びは本当に見事でした。
私は、試合内容よりも試合後の仙台育英の球児たちの振る舞い方が印象に残っています。
試合後の球場で、慶應高校の監督やナインがインタビューを受けてる際に、ベンチ前で仙台育英の監督、選手全員で、そのインタビューを拍手をしながら聞いていました。
毎年、高校野球の優勝インタビューを聞いているわけではないので、これが通常のことなのかどうかはわかりませんが、笑顔で勝者を称えている姿にぐっとくるものがありました。
須江監督は「慶応がただただ強かった。完敗です。最高のベストゲームだった」と感想を述べられています。
そして、「人生は敗者復活です。この経験を次に生かします」とおしゃっていたのが、とても印象的でした。
また、慶應高校の優勝インタビュー中の仙台育英の選手の様子については、「負けた時に人間の価値が出るからグッドルーザーであれって宮城県大会の初戦の前の日に、負けた時に全力で相手に拍手をしてほしいって言ったらちゃんと返事をしてくれて。森林さん(慶應高校の監督)の挨拶の時、大村君や丸田君(慶應高校の選手)の時にずっとみんな拍手してたので、それは誇りですね。真の王者みたいになれる日が来たらいいですね」と、生徒たちの成長に喜ばれていました。
負けた時に相手を称えるというのは、なかなかできることではありません。
真のスポーツマンシップを体現する仙台育英の選手と、そのように教育されてきた須江監督に頭が下がる思いです。
勉強でも、入試でも、自分の望む結果を必ず得られるわけではありません。
上手くいかなかった時でも、腐ったり、誰かのせいにするのではなく、事実をしっかり受け止めて、新たな1歩を踏み出せるような生徒を育てていきたいと思いました。
中学生は定期テスト対策に入りました!
「読書の森」の本『字のないはがき』のご紹介
「読書の森」の授業で使用している書籍の紹介です。
今日は向田邦子さん原作の『字のないはがき』(小学館)をご紹介します。
向田邦子さんはテレビやラジオの脚本家として活躍されました。『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』などの脚本を手掛け、ホームドラマの名手と言われました。
その後、小説家となり、短編『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』で直木賞を受賞します。
しかし、1981年8月22日に旅行先の台湾で飛行機事故に遭い、51歳の若さ亡くなりました。向田さんが亡くなって、今日でちょうど42年になります。
『字のない葉書』は『眠る盃』に収められている短編で、向田邦子さんの戦時中の実話です。現在千葉市の中学2年生が使用している国語の教科書(光村図書)にも掲載されています。
今日ご紹介する本は、向田邦子さんの原作を角田光代(著)と西加奈子(イラスト)によって、年齢が低い子どもにも分かりやすいように絵本化したものです。
第2次世界大戦中、まだ文字の書けない一番下の娘(向田さんの妹)さんが、疎開するときのお話です。向田さんのお父さんが、毎日1枚ずつ元気な時には大きな〇を書いて送るようにと、多くの葉書を娘さんに持たせました。疎開先から送られてくる葉書の大きな〇は、すぐに小さな〇になり、やがて×に変わり、ついに×の葉書さえも届かなくなって・・・。
家族が離れ離れにならざるを得なかった戦争の悲しみや辛さ、お父さんが娘を思う気持ちや家族愛について、子どもにもわかりやすい文体で表現されています。西さんのイラストにもしみじみします。
8月は戦争に関する様々な出来事があった月です。
ぜひご家族で読んでいただきたい作品です。
夏期講習の成果(受講生の感想)
今年の夏期講習も、皆楽しみながら一生懸命に勉強しました。
生徒に夏期講習の感想を書いてもらいましたので、一部をご紹介します。
・(夏期講習が)おわってしまってざんねんです。まだ、あと二週間ぐらいつづいてほしかったです。あんしょうテストをおぼえるのがむずかしくてがんばりました。あんしょうテストをがんばったから、たくさんシールをもらえてうれしかったです。(小学低学年)
・わたしは夏期講習を受けてすごく楽しかったです。どうしてかというと、たくさんのことができるようになったからです。その中でも一番うれしかったのが算数のグラフです。わたしはグラフの問題がすごく苦手でした。でも夏期講習でやり方や書き方などたくさんのことがわかりました。だからとてもうれしかったです。(小学高学年)
・夏期講習はあっという間に終わってしまいましたが、ちょっとずつ力をつけることができました。わからないところを先生がちゃんと教えてくれたことがうれしかったです。先生に教えてもらったことを今までいじょうに頭にいれて、もっとよい自分にしたいです。(小学高学年)
・都道府県の白地図テストと書きテストがすべて終わって楽しかった!簡単だった。日本国憲法(前文の最初の一文)は、夏期講習初日から暗唱していたから、何も考えずにすべて言えます。最近の夏期講習の中では休みが多かったけれど、国語と算数のテキストと、暗唱も今までで一番進みました。次はほかの暗唱にもちょうせんしてみたい。(小学高学年)
・夏期講習を通して集中力が身についたと思います。初めの1週間は少しきつく感じましたが、今ではもっとできる、もっとやりたいと思うようになりました。もちろん、日によっては辛いと感じたりすることもありましたが、自分の行きたい高校や将来の夢をモチベーションにして乗り越えられました!!塾が終わって家に帰ってきてからも3時間勉強することができ、自分の成長を感じました。お盆休みは今までつけてきた集中力を無駄にせず、1日最低10時間は勉強して目標に近づけるように頑張りたいです!(中学3年生)
You-Youスクールあすみが丘は、これからもひとり一人が成長できるように、ていねいに指導していきます。
さっそく、12月の冬期講習に向けて準備をはじめます!
両校のプレーに拍手!
昨日は久しぶりに高校野球をテレビで見ました。昨年の優勝校、仙台育英(宮城)が4対3で2019年大会優勝校の履正社(大阪)を破り、ベスト8へ進みました。
同点で迎えた8回、仙台育英は無死2塁で、4番打者が送りバント、5番打者が勝ち越しのスクイズを決めて試合を制しました。4番打者、5番打者が連続してバントという攻撃にも驚きましたが、両打者とも初球と2球目にきっちり成功させたので、あっという間に4点目を取ってしまいました。流れるような攻撃で、履正社に考える時間を与えない見事な攻撃でした。
どちらも優勝経験のある学校同士の対戦なので、そのレベルの高さは野球の素人の私でもわかります。
どの選手も正確にプレーできるしっかりとした技術を持っていて、この大舞台でも自分の気持ちをコントロールできる精神力も兼ね備えています。基礎基本が身についている彼らは皆、ひとつひとつのプレーがきれいで、安心して見ていられます。
最後の最後までどちらが勝つかわからない、とても良い試合でした。
仙台育英と言えば、昨年優勝した時の須江航監督のインタビューが有名になりました。
“宮城のみなさん、東北のみなさん、おめでとうございます!
100年、開かなかった扉が開いたので、多くの人の顔が浮かびました。
準決勝、勝った段階で、本当に東北や宮城のみなさんからたくさんのメッセージをいただいて、本当に熱い思いを感じていたので、それに応えられて何よりです。
入学どころか、多分、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。 青春って、すごく密なので。 でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。”
昨年の夏の甲子園大会は、まだ新型コロナの影響で、開会式では選手全員で行進できず、キャプテンしか参加できませんでした。
夏の甲子園での優勝は、東北の人たちの悲願でした。青森県の三沢高校やダルビッシュ投手を擁した東北高校など、東北勢は9回、決勝に臨んでいますが、いずれも優勝には届きませんでした。須江監督の言葉は、こうした背景を踏まえたものでした。
今年はやっと通常の練習ができるようになりました。
この3年間、生活のあらゆる面で制限されていた子どもたちが、自由に色々な経験ができる社会に戻りつつあることを嬉しく思っています。
You-Youスクールあすみが丘も、ひとり一人の子どもが勉強を通して様々な成長ができるようにサポートしていきます。