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成績が上がる生徒の前兆
小学生の時の成績
「学校のテストで何点くらい取れていれば、中学生になっても大丈夫ですか?」
小学生のお子さんがいる保護者と面談をすると、時々このような質問をいただきます。
お子さんが高学年になると、中学に上がってからのことが心配になります。
そうしたお気持ち、よくわかります。
小学生のテストには、単元が終わるごとに受けるテストがありますね。カラーで印刷されている大きめの用紙のテストです。
あのテストは授業で習った後、すぐにおこなわれるれるので、子どもたちも忘れないうちに受けることができます。
また問題の内容も教科書に出てきたことばかりです。
保護者の方が言われた「大丈夫ですか?」というのが、中学生になっても授業にしっかりついていけて、定期テストで80点以上を取るという意味で使われたものだとすると、小学校のテストは毎回90点以上取っていないと厳しいです。
ほとんどが100点で、時々、不注意なミスなどで95点とか90点くらいのイメージです。
小学校の単元テストでいつも80点くらいだと、中学の定期テストでは70点〜60点くらいになると思います。
まずは小学生のうちに、復習する習慣を身につけることが大切です。
教科書とノートを開いて、その日の授業で学んだところをしっかりと復習しましょう!
数検対策講座
12月2日は数検の検定日です。
受検生には、数検対策の授業を行なっています。
6級〜11級(小学校の算数レベル)は一次検定のみですが、5級より上の級の検定は一次と二次に別れています。
一次は計算技能、二次は数理技能の検定です。
数理技能とは、学んだ基礎内容を活用できるようになっているかどうかを測るものです。
一次は計算問題を中心とした基礎問題なので、受検生にも余裕があります。
大変なのは、やはり二次の方です。そのため、検定対策は二次を中心におこなっています。
試験範囲の学習が終わっていない級を受検する生徒には、未習の単元を効率良く勉強できるように対策もしています。
検定まで1ヶ月を切りましたので、全員合格を目指してサポートしていきます。
合唱コンクール
先日、中学生の息子の合唱コンクールに行ってきました。
合唱コンクールに行くことができたのは何年振りでしょう?
2年前と3年前は中止、去年は1家族1名しか参加できなかったので、妻が見に行っていました。
何の制限もなく行われた今年の合唱コンクールは、保護者の人数も多く、学校行事への関心の高さが伺えました。
息子の中学校では、合唱コンクールはクラスごとに課題曲と自由曲を2曲歌います。
少し驚いたのは課題曲です。音楽の先生方が作曲と作詞をして、学年別のオリジナルの課題曲を作ったそうなのです。
また、課題曲へのアプローチの仕方も、私が学生時代には経験したことのない方法でした。
まず、それぞれの生徒が歌詞を読んで、歌詞の解釈をします。その後に、グループでそれぞれの考えを発表しあって、歌詞の内容や背景を膨らませる取り組みをしたそうです。
与えられた曲をただ歌うのではなく、歌詞の解釈をすることで感情移入を容易にして、より表現豊かに歌うことを目指したそうなのです。
音楽の先生が、最後の講評の際にそのような話をされていました。
驚きました。すごいですね、近頃の音楽指導は。
私の学生時代は、そんな深いことまでしなかったように思います。単に、私が覚えていないだけかもしれませんが…。
息子のクラスは、残念ながら賞は取れませんでしたが、息子は一生懸命に歌っていたので良かったと思っていたら…。
声変わりの真っ只中にいる息子は、音程を合わせるのに精一杯で、感情移入なんてする余裕はなかったそうです。
この時期の中学男子は仕方ないですね。
【今日の寺子屋の風景】 頭にイメージを入れてあげる
長さや面積、重さなどの単位を覚えるのが苦手な生徒が毎年います。
なかなか覚えられない原因は、数字だけで覚えようとするからです。
そのため、授業では必ず具体的なイメージを使って覚えるように指導しています。
今日の授業では、1a(アール)=100㎡について、一緒に学習した生徒がいました。
私「基本になる単位の面積は、必ず正方形の面積で考えるんだよ。正方形ってどんな図形だっけ?」
生徒「えっとー、四角い形」
私「そうだね。ぜんぶの辺の長さが同じ四角形だよね」(正方形を書いて見せる)
私「1aは、1辺が10mの正方形の面積のことだよ。10mってどのくらいの長さだと思う?」
生徒「えっとー、そこのパソコンくらいまで」(3mくらい先)
私が1mの定規を取り出し、測ろうとすると・・・
生徒「あっ、10mなんかないや」
私「10mってさ、学校のプールの横の長さくらいだよ。イメージできる?」
生徒「うん」
私「プールの縦の長さは25mだけど、横の長さ、あれが10mなんだよ」
生徒「ふ~ん」
私「面積が1aの正方形は、プールの横の長さが1辺の長さになった正方形だよ」(正方形の1辺に10m、プールの横の長さと同じ、と書き込む)
私「1辺が10mの正方形の大きさ、イメージできた?」
生徒「うん」
私「正方形の面積はどうやって求めるんだっけ?」
生徒「この長さ×この長さ」(正方形の辺を指さしながら)
私「そうだね。正方形の面積は1辺×1辺で求められるから、10×10で面積は100㎡になるよね」
生徒「そっかー」
私「だから1a=100㎡になるよね」
こんなやり取りをしながら、授業を進めていきます。
このように説明してあげると、
「プールの横の長さ」=「10m」
「1a」=「1辺が10mの正方形の面積」=「10×10=100㎡」
生徒の頭の中に「プールの横の長さ」というイメージを入れてあげることで、理解が深まり、忘れづらくなるのです。